ディズニーの魔法の成分

今年2024年の9月4日に、東京ディズニーシーは開園23周年を迎えます。
俗に言う周年祭は、5年区切りが一番フォーカスされるのですが、実は◯◯周年という記念のタイミングで、毎年必ずオリジナルのグッズが発売されます。

あまり普段は注目されないアトラクションや、マニアックなキャラクターがグッズ化されたりするので、ファンにはとても楽しみな情報です。

そして、今回は開園23周年をお祝いするグッズとして、東京ディズニーシーのミステリアスアイランドにあるアトラクション『海底2万マイル』がテーマに選ばれました。
なかなかマニアックな!という感想になるかと思いますが、このアトラクションは東京ディズニーシーのグランドオープンから変わらず楽しまれていると考えると、なるほど納得ですよね。

このアトラクションが何故ディズニーのテーマパークにあるのかと疑問を持たれる方も多いのですが、『海底2万マイル』はディズニーが70年前に実写映画化した作品なのです。

元々は〝SFの父〟と呼ばれるジュール・ベルヌというフランスの小説家が書いた物語なのですが、それを知らずにディズニーシーで初めて『海底2万マイル』に乗り、作品を知り、ビデオをレンタルして観たのですが…当時の私にはやや難しく、完璧に理解できたとは言い難いまま月日は流れました。

(原作者であるジュール・ベルヌが生まれたのはミッキーマウス誕生の100年も前のこと。作品がいかに昔のものであるかご理解いただけるでしょう。)

その後キャストになり、「そういえば『海底2万マイル』は、何故ディズニーが映画化したのだろう?」という疑問がふと湧いてきました。
なかなか明確な答えを得ることができなかったのですが、調べていくうちに自分勝手な一つの回答にたどり着きました。

ウォルト・ディズニーの残した様々な言葉の中で、特に好きなものに「If you can dream it, you can do it.」(夢見ることができれば、それは実現できる)というものがあるのですが、なんとジュール・ベルヌの名言に「人間が想像できることは、人間が必ず実現できる」というものがあったのです。

なるほど、そうか、そうかもしれない、と思いました。

ウォルト・ディズニーは東京ディズニーシーの存在を知りませんが、きっとジュール・ベルヌへの憧れや深い共感があってあの作品は映画化され、その思いが長い時を経て受け継がれ、今私達がその世界を楽しむことができるようになっているのだと。
そう考えると、とても感慨深いです。

想像も憧れも実現して見せてくれた2人の魔法は、これからも多くの人々の一歩につながっていくのでしょうね。


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川崎 真衣
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