新年度を迎え、これから次のステージへ向かう準備をしたり、新たな船出を決意したりと、どことなく心がソワソワする季節です。
ディズニーで 《旅立ち》 と言うと、真っ先に連想されるのは、東京ディズニーシーのゲートをくぐると見えてくる大きな地球儀、東京ディズニーシーのシンボルである 『アクアスフィア』 です。
なぜこの地球儀で旅立ちを連想するのか、それには2つの理由があります。
1つ目は、東京ディズニーシーのテーマが、「冒険とイマジネーションの海へ」であることです。
「夢と魔法の王国」 に表される東京ディズニーランドとは異なり、東京ディズニーシーは海にまつわる伝説や物語をテーマに創られたテーマパークです。冒険心を奮い立たせる航海の旅、冒険やロマンス、驚きや発見に満ち溢れた世界が広がる東京ディズニーシーは、まさに旅立ちのイメージそのものです。
そして2つ目の理由は、東京ディズニーシーのシンボルが、地球儀の 『アクアスフィア』 に決まった背景に隠されています。
東京ディズニーシー建設当時、シンボルは何にするか話し合いが行われていた際、アメリカのディズニークリエイター達は 「灯台をシンボルに」 と考えていたそうです。
灯台といえば 《明るく華やかな旅立ち》 そして 《冒険家が帰ってくる港》 というイメージ。しかしこれはあくまでアメリカでのイメージで、日本で灯台といえば、どちらかと言うと 《岬の先端に寂しく佇む様子》 がイメージされ、テーマパークのシンボルとして相応しくないとされました。
冒険の原点は、この地球上の未だ見ぬ世界を求めることから始まりました。冒険と海がテーマの東京ディズニーシーに、水の惑星・地球がシンボルであることは、日本人はもちろん、世界中の人々にとっても納得の素敵なお話があったのです。
旅立ちにはワクワクする楽しみはもちろんですが、ドキドキする不安もつきものです。東京ディズニーシーのゲートを潜り、 『アクアスフィア』 を前にすると、その力強さと雄大さに 「どこへでも行ける!」 「何にでもなれる!」 と、旅立つ人々の背中をそっと押し、前向きな気持にしてくれる、そんなパワーがあるような気がするのです。
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