年の瀬が近づいてくると、街も人もソワソワとした雰囲気になって、寒くなっても心が弾んできますね。そのウキウキ気分に乗じて、人と集まる機会や、宴会の機会が増える方も多いのではないでしょうか。しかし、皆で宴会するのが好きな人は良いのですが、苦手な人にとっては気苦労の多いシーズンかもしれませんね。
そんな時は、こんな面白い酒場の主のことを思い出してみてください。
東京ディズニーランドの中に、とても賑やかでユニークな酒場があるのはご存知でしょうか。
ファンタジーランドの新エリア内に4年前オープンした、『ラ・タベルヌ・ド・ガストン』です。
『ラ・タベルヌ・ド・ガストン』ってどういう意味なのでしょう。〝タベルヌ〟という言葉が、日本語なの?と感じられるかもしれませんが、これはフランス語で、『ガストンの酒場』という意味なのです。 モデルになっているディズニー映画、「美女と野獣」がフランスを舞台にしているので、この店名にも納得です。
同作品にヴィラン(悪役)として登場するガストンがオーナーをしている酒場を再現して造られたのが、『ラ・タベルヌ・ド・ガストン』。中では〝酒場〟に相応しく、アルコール飲料を楽しむことはもちろん、アルコールを使わずにビールの雰囲気を楽しめるソフトドリンクや、ワイルドにかぶりつける大ぶりのメニューがラインナップされています。
食べたり飲んだりを楽しんでいる最中、嫌でも目の端々に写ってくるのが、ガストンの自慢コレクションの数々。ガストンは作中でも描かれている通り、狩猟の腕に絶対の自信を持っており、筋骨隆々で力も強く、ハンサムで女性は誰でもイチコロ(だと本人は思っているよう)で、その功績を皆に知らしめようと、トロフィーや盾や勲章をこれでもかと店内に並べています。
その中でひときわ存在感を放つトロフィー…顔…?が目に飛び込んできます。プレートの文字をよく見ると「BEST CHIN CLEFT AWARD」と。
「CHIN CLEFT」とは、いわゆる〝割れ顎〟のこと。
欧米諸国では、立派な割れた顎の男性=強くてカッコいいという認識があるようで、ガストンはその中でも、自分は一番の割れ顎の持ち主だというトロフィーを持っているというわけ。そんな大会が大体的に行われたとは思えないので、きっとベルたちが住んでいるこの小さな村の中で、自分で開催した大会で優勝したような気がしなくもないのですが。
そんなに自分に自信を持っているなんて羨ましい!とも思いますが、同時に、自分の自信は自分で決めても良いのか!と勇気をもらえませんでしょうか。
人と集まる機会が多いシーズン、せっかくだったら自分も一緒にウキウキしたい!そう感じる時には、どうかガストンの割れ顎トロフィーを思い出してください。
自分の自信を持てるところを見つけて、堂々と居ればよいのです。きっとそれが、ディズニーのヴィランから学べる魔法の成分のひとつ…かもしれませんね。
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