この夏に注目が集まりそうなディズニー映画を題材に、パークの隠れたこんな物語はいかがでしょうか。
ディズニー映画 『アラジン』 は、砂漠都市アグラバーという架空の国を舞台にした物語で、貧しくも清らかな心を持った青年アラジンが主人公です。
ある日、宮殿を抜け出した王女ジャスミンと出会い心を通わせますが、アラジンは捕まえられて牢屋に入れられてしまいます。そこに老人が現れ、助けるかわりに魔法の洞窟の奥にあるランプを取ってこいと命令します。魔法の洞窟で不思議なランプを手に入れたアラジンがそのランプを擦ると、中から魔人ジーニーが現れ、彼はアラジンに、三つの願い事を叶えてやると言い出します。
しかし、アラジンに命令をしたこの老人というのは、アグラバーの国王 「サルタン」 の部下 「ジャファー」 で、ランプの力を使ってジャスミンと結婚をし、自らが国王となりアグラバーを乗っ取ろうと画策しています。
結末はご存知の通り、主人公であるアラジンが魔人ジーニーの力を借りながらジャファーの悪事を阻止し、ハッピーエンドとなります。
この 『アラジン』 の物語をしっかりと理解していると見えてくる、面白い景色がパーク内に存在しています。
東京ディズニーシーにある 『アラジン』 の物語をテーマにした 「アラビアンコースト」 というエリアの一角に、閉店された様子の大きなショップが目にとまります。
よく見てみると、もともとこのお店は、ジャファーが経営していたお店 〝JAFAR’S Shop of Wonders〟 (ジャファーのマジックグッズショップ) だったようなのですが、赤い文字で大きくと 〝Closed〟 と張り紙がされ、これまた大きな南京錠で扉が閉ざされています。
そして、この張り紙もよく見てみると 〝by order of the Sultan〟 (サルタンからの命令) と書かれています。
国王サルタンを陥れようとし、おまけに大切な娘ジャスミンを危険な目に合わせたジャファーに対する厳しいお仕置きであることが、何となく想像がつきますね。知ることで見えてくる、見えていなかった風景が景色として認識できる様になることが、ディズニーの魔法の成分の醍醐味です。
とはいうものの、ディズニーのテーマパークに遊びに行こう! と思って、計画して、実行に移すのは、結構大変です。
ましてや沖縄でそれを実行するのは、かなりの決心が必要。そう考えると、 「映画」 というコンテンツを通じてディズニーの世界を感じることが出来るというのは、素晴らしい機会であると、移住して一層思ったりしています。
この夏は身近で、ディズニーの魔法の成分を感じてみてみるのもいいですね。
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