iroiroレポート


前回に引き続き、コアカレーのオーナー様でもある永田社長が経営する「33タコライス」についてお話を伺いました。
33タコライスは、太陽が「サンサン」と降り注ぐ様子と、携わるメンバー全員が「33歳」だったことが由来だそうです。ユーモアもある素敵な名前ですね。


今回は、33タコライスのオープンから取り組みについてお話を伺いました。
県内に2店舗展開している33タコライスは、
2020年12月5日あっぷるタウンに1号店をオープン。
2年後の2022年3月3日、沖縄市美原にある姉妹店「カレー革命軍 SINGH(シン)」を業態変更して33タコライス2号店としてリニューアルオープンしました。


跡地となった、カレー革命軍 SINGHは、もっと多くの人にインドカレーを楽しんでほしい、姉妹店のコアカレーで活躍するインド人シェフを身近に感じてほしいという思いから、シェフの名前「SINGH(シン)」さんから取ったそうです。

2017年にオープンしたSINGHは、カレーバイキングのお店として運営されていました。
2020年にコロナ禍に入ったあと、いち早くドライブスルーを始め、新聞に掲載されて話題になったり、SNS等の告知もあり、お弁当販売の売り上げで前年費を上回ったそうです。


変化があったのは昨年(2021年)7月。
コアカレー3店舗目となるライカム店のオープンを控える中、雇用を予定していたインド人シェフがコロナ禍で入国できない事態に見舞われました。
急遽SINGHのスタッフがコアカレーで働くことになり、休業という決断に至りました。

SINGHは一旦閉店という形を取りましたが、再開は諦めていないそう。
よりパワーアップした「カレー革命軍 SINGH」が誕生するよう願うばかりです。
現在、SINGHのシェフはコアカレー各店で働いていますので、推しシェフがいらっしゃいましたら、会いに行ってみてください。


33タコライスのオープンのきっかけは、コープあっぷるタウンの店長から、空き店舗へ出店の打診があったからだそう。
元々、沖縄の産業に携わりたいという思いがある中で、サトウキビ農家さんがコロナの影響を受けていることを知り、コアカレーで提供していたタコライスに黒糖を混ぜたことが33タコライスの始まりです。

県産の黒糖はいくつか種類がありますが、その中で波照間産を選んだのは、石垣出身の方から猛プッシュを受けたことと、「響き」が良かったからだそう。


33タコライスを出店するにあたり、コープのマネージャーの許可を得て、壁だった部分を取っ払うことで、コアカレーと同じ厨房で作れるようにしました。
コロナ禍でインド人スタッフの入国が白紙になってしまったことから、日本人だけでも運営できるビジネスという要素もあり、出店に至ったそうです。

黒糖とインド産スパイスの組み合わせは唯一無二。他では味わえない黒糖風味のタコライスは、小さいお子様から楽しめます。

ゆくゆくは「波照間産の黒糖を使った」という文字を入れて商品化し、那覇空港のお土産品として置きたいという目標があるそうなので、実現したら購入したいです。


メニュー表
サイズは全て「S」「M」「L」の3種類から、辛さは「甘口」「中辛」の2種類から選べます。

今回いただいたのはこちら


シンプルな「タコライス」のMサイズを甘口で注文しました。
店内での食事だったので、サルサソースは分けて出していただきました。

見た目は見慣れたタコライスと変わりないように見えますが、口に入れるとほんのり甘みが感じられ、後から辛さがやってきます。


この辛さの正体はインド産のスパイス。どおりで辛い訳だ。
辛さを和らげるためにあるのが別容器に入っているサルサソース。
赤いので辛そうに見えますが、実は逆。
粗くつぶしたトマトの酸味と甘みのあるソースを掛けることで、辛いのが苦手な方やお子様もパクパクいけちゃうんだそう。


他の味も食べたかったのでテイクアウトしました。
自分の子供にもあげたいなーと思い甘口にしましたが、セットで注文したポテトでお腹いっぱいになって食べてくれませんでした。(親御さんはきっと頷いてくれるはず・・!!)

スマホ撮影&部屋の照明の関係であまり明るく撮れなかったのでご容赦ください。

タンドリーチキン(S)


タンドールの窯で焼きあげられたタンドリーチキンは、燻製のような味わいで、スパイスと絡み合って絶妙なハーモニーを奏でています。
タコライスとは別でチキンだけを食べてしまうほどの美味しさ。
次はトッピングでタンドリーチキンを追加して某ラーメン風に「マシマシ」でいこうかしら。

ハラペーニョ(S)


ハラペーニョって見た目ピクルスだなーと思って今まで避けてきたので、この機会にと思ったので注文しましたが、ピクルスと全然違いました。
単体で食べるとピリッとした辛さが口の中に広がり、少しクセのある味は美味。
人気のある理由が分かった気がします。

サルサソースを掛けたタコライスと一緒に食べるとハラペーニョの辛さが和らぎます。
辛さを楽しみたい方は「中辛」を注文するか、辛味を足してあげると、より美味しくいただけるかもしれません。(もちろん、そのままでも十分美味しいです)


33タコライスでは、「子供」に向けた取り組みを行っています。
「タコライスラバーズ」という団体をご存じでしょうか。
沖縄から貧困をなくしたいという思いから、タコライスを通して子供たちに笑顔を届けるという素敵なプロジェクトを実施している団体です。


この「タコライスラバーズ」に賛同して、33タコライスではオープン当初から「みらいチケット」協力店として活動の支援をしています。

「みらいチケット」とは、タコライスを食べる際に支払うお食事代に、プラス料金すると購入できるチケットのことです。
このチケットをお店のチケット掲示板へ掲載しておくだけで、お腹の空いた子ども達がお店に来た時にこのチケットを使って無料でタコライスを食べることができます。


みらいチケットは、「子供」同士で使ってもらえるように置いています。
参画する店舗が増えてきたので、徐々に取り組みについても知られてきているようですが、たまに大人の方がチケットを持ってきたり(子供のためなのでとお断りするそうです)、お子様連れの親御さんがチケットを持ってくることもあるそう。
子供同士で来て、チケットを使ってほしいという思いがまだ知られていない現状があるそうです。

そこでオススメなのがYouTube!
沖縄で活躍しているお笑い芸人の「じゅん選手」が自身のYouTubeで、33タコライスを利用して、みらいチケットに協力した様子を上げています。
興味のある方はYouTubeで「おきなわちゃんねる」と検索して、ぜひ見てみてください!


33タコライスでは、タコライスの代金とは別に300円支払うと、みらいチケットをお店の掲示板に掲載でき、さらにSサイズのドリンク(200円分)がついてきます。
実質100円で、子供たちの空腹を満たして笑顔にできますよ。あなたも子供たちの影のヒーローになってみませんか。
タコライスラバーズの取り組みやみらいチケットについてもっと知りたい方は、こちらのサイトからご覧ください。
https://www.tacorice-lovers.okinawa/


店舗の中にはキッズスペースがあるので、買い物ついでにお子様と寄るのもあり。
お子様も食べられる甘口メニューもご用意しております。


店内での飲食を控えている方は、テイクアウトやデリバリーサービスを利用して、33タコライスをお家でも楽しむことができますよ。
コープあっぷるタウンにお越しの際は、ぜひ33タコライスを訪れてみてはいかがでしょうか。


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iroiro沖縄 編集部