
「納付書を持って銀行へ行く時間を節約したい!」「手書きの納付書だと、漏れや間違いが心配…。」そんな方に朗報です。そう、ダイレクト納付で解決できます。ご存知の方も多いかもしれませんね。今回は、インターネットを通じた電子納税の代表格、ダイレクト納付について見ていきましょう。
(1)自宅や会社のパソコンから納付できる「ダイレクト納付」
ダイレクト納付とは、事前に税務署へ届出をしておけば、電子申告システム「e-Tax」を利用して電子申告等又は納付情報登録をした後に、届出をした預貯金口座からの振替により、簡単なクリック操作で即時又は期日を指定して納付することができる手続きです(国税庁HPより)。
※注意!納期限後の日付を指定することはできません
(2)金融機関へ足を運ぶ必要がない
真っ先に考えられるメリットとして、「納税のために銀行へ足を運ぶ必要がなくなる」ことが挙げられます。法人の場合、少なくとも決算時に年1回、源泉所得税で毎月(特例で年2回)の納付があり、これらが口座引落しになれば時間節約に一役買うことでしょう。
個人事業主の場合は、似たような制度「振替納税」の利用で、所得税等が自動引落しとなる為、ダイレクト納付は不要と思われがちです。しかし、従業員らに給与を支払っていれば、法人と同様に源泉所得税の納付が必要となり、ダイレクト納付が効果を発揮すると思います。
(3)手書きのミスが防げる
手書きの納付書だと、書き間違えたときには、新たに書き直しが必要な場合もあるでしょう。
誤りに気付かず、納付後に指摘されることや、追加納付のリスクを減らすことができます。ダイレクト納付では、e-Taxデータをもとに納付情報が作成されるので、上記のミスは防げるはずです。
また、ネットバンキングやATM等でかかる手数料に関しても、ダイレクト納付では手数料は不要です。
利用の際には、事前にe-Taxの利用開始手続を行った上で、納税地を所轄する税務署へ届出書を書面で提出します(個人事業主のみ、オンライン提出可)。提出後、およそ1か月程で登録作業が完了し(個人オンラインだと1週間程度で)利用できるようになります。令和6年4月からは新たに「自動ダイレクト」機能も追加され、納付手続きがより便利になりました。税理士に依頼すると大方の手続きをやってもらえるので、検討しても良いかもしれませんね。
2025年3月現在
- Vol.48 銀行等へ行かずに納付完了!ダイレクト納付を活用しよう - 2025年3月1日
- Vol.47 「年収103万円の壁」って? - 2025年2月21日
- Vol.46 相続登記の義務化~ 10万円過料も ~ - 2024年11月1日