例年になく、日本列島は異常に寒い冬だった。
沖縄でも場所によってはアラレが降ったり、冷たい北風が容赦なく吹いたが、雨の日が少なかった勢か寒緋桜の花見が長くできた。
冬の寒さが通り過ぎると、北風は南風へと変わり春を迎える。
春先になるといきなり強い風が吹く。
沖縄では「ニンガチカジマーイ(二月風廻り)」と呼び漁師は海に出るのを控える。
それを「春一番」とも言う。
それを節目として風はさわやかな春風へと変わり、寒さに耐え忍んだ花のつぼみが開花し始める。
やんばるの東海岸ではこの時期、東村で約5万本もの「つつじ」が開花した祭りが行われ、名護市東海岸では「やんばる風景街道フラワーフェスティバル」も開催される。
その区間約30キロが花に彩られ爽やかな気分になる。
またオープンガーデンなどの取り組みもあり、地域を訪れる人達との交流や触れ合いの場としても人気がある。
農家の畑には、萌黄色(もえぎいろ)菜の花が無造作に咲いていて、自然の命の芽吹きを感じる。
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