iroiroレポート

澄んだ和風出汁のスープにやさしくあっさりしたおでんが美味しいお店。


県庁前駅から歩いて9分ほどの若狭大通り沿いにある『 おでん 小料理 美和 』。
看板とおでんの提灯がありますが、少し入口が奥まっているので見逃してしまうという方はお隣にある那覇久米郵便局を目印にするといいかもしれません。

お店に入ると笑顔がとても素敵な女将の松岡さんがお出迎えしてくださいました。


『おでん 小料理 美和 』を開業してなんと今年で18年目。
おでんのお店を始めたきっかけはお客さんと交流しながら料理を提供できるお店にしたいという思いがあり、常に温めていてすぐに提供できるおでんが条件にぴったりだったそうです。

店内は右側にお酒のボトル、左側にはカウンター席と窓側のテーブル席、奥には団体様も座れる座敷席がありました。
お1人様でも団体様でも気軽にご利用できるお店です。

左側の壁を見るとメニューの札がずらり。
おでんの種類とおすすめメニューが並んでいました。

おでんやおすすめメニューの他にも肴、炒め物、サラダに揚げ物や焼き物とメニューが豊富。

メニューを見て迷っていると女将さんがお通しを持ってきてくれました。


3品もお通しがあるなんてと驚きでしたが、いつもお刺身と温かいものと冷たいもの3種類をお出ししているそうです。なんとも豪華ですね。

この日のお通しは分厚くて食べ応えがあるお刺身とブロッコリーとトマト、ベーコン、マカロニの和え物に、シャキシャキ食感の美味しいキャベツとピーマンのチキン炒めでした。
お通しだけでも結構なボリューム。

どれも美味しくて他の料理も気になってきたので女将さんにおすすめを聞いてみると一番人気のメニューは「おでん」ではなく「アグーハンバーグ」というとても意外なお答え。
気になったので、さっそくハンバーグを頼んでみました。

そこで来たのがこちら

『アグーハンバーグ 800円(税込)』

アグーハンバーグはお肉の味わいが深くお肉がぎっしり詰まっていてとても食べ応えがあり甘辛いソースもお肉に合います。
添えられているジャガイモの上にはチーズがのっていて程よい塩気がジャガイモとハンバーグとも相性バッチリ。これは人気があるのがわかりますね。

他にもよく出ているのは県産鶏を使用しているチキンのメニューが人気なんだとか。
お肉が好きな沖縄らしいランキングなのかもしれないですね。

ハンバーグを食べた後はお店の名前にも入っているメインのおでんを注文。

女将さんに入れて貰った温かい『 おでんの盛り合わせ 1,300円(税込) 』

澄んだ和風出汁のスープに大根、玉子、はんぺん、牛スジにしいたけ、たけのこ、ちくわと高野豆腐、厚揚げ、糸こんにゃくの10品。

大根とはんぺんには柚子胡椒、それ以外にはからしを付けて食べるのがおすすめとアドバイスをいただきました。
まずは大根に柚子胡椒を付けて一口。

お出汁の味がしみた大根にふわりと柚子の香りとピリッとした唐辛子の辛みが口の中に広がります。

さっきは柚子胡椒で頂いたので今度はからしでちくわを食べると噛んだ時に溢れた出汁がからしと合わさってほんのり甘みを感じました。柚子胡椒もからしもどちらも美味しい。

ちくわとはんぺんは小皿に入らないくらい大きかったので小分けにした方が食べやすいです。柚子胡椒はつけすぎると辛いのでつける量には注意が必要ですよ。

今回はいも焼酎に挑戦しようとおでんに合う甘めのお酒を聞くと
『 紅一粋 750円(税込) 』をいただきました。

地産地消を目的に作られた沖縄県産の紅いもを100%使用した本格いも焼酎。
飲むと紅芋の香りが鼻孔を抜けて甘みもあり美味しく優しい味のおでんによく合います。

おでんを堪能していると女将さんがこちらも人気なんですよ。と持ってきてくださったのは丸々一個どどんと鎮座するトマトはインパクト抜群。

こちらもおでんのメニューにあってとろろ昆布と柚子胡椒をお出汁に混ぜてスープのように食べる方が多いとの事でおすすめの方法で食べました。

トマトの酸味と柚子の香りに辛みが効きつつ、とても後味がさっぱりしていて美味しかったです。
柚子胡椒の辛みがお好きな方にはぜひ食べていただきたいです。

食事中も女将さんは細かいところに気が付いて声をかけて下さり、気さくに料理のことも教えてくれるのでとても心地が良くつい足を運びたくなるのがわかりました。

和風出汁のやさしいおでんでほっと一息つきたいときは素敵な女将さんに会いに『 おでん小料理 美和 』を訪れてみてはいかがでしょうか。


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iroiro沖縄 編集部