ディズニーの魔法の成分

毎日が何かしらの記念日になっているといいますが、11月12日は何の日かご存じでしょうか。 今から150年前の明治5年の11月12日に、〝礼服は和装に替わり洋服を採用する〟という布告が発令されたことで、この日は「洋服記念日」になったそうです。

ディズニーで〝洋服〟といえば、華やかで美しいドレスが想像されますが、パークに絞って連想すると、真っ先に思い浮かんだのが、東京ディズニーランドのファンタジーランドにある『ブレイブリトルテイラー・ショップ』です。『ベビーマイン』というベビー服やグッズを取り扱うお店から2018年にリニューアル。引き続きベビー用品の専門店なので、足を運んだことがないという方もいらっしゃるかも知れませんね。

シンデレラ城の裏手の城下町で、ひっそりと営まれているこの洋服屋さんの店主はミッキーマウス。 ブレイブリトルテイラーとは、「勇敢な仕立て屋」という意味で、ミッキーがその仕立て屋さんなのです。このショップのモデルとなっているのは、1938年公開の短編アニメーション『ミッキーの巨人退治』で、仕立て屋に扮したミッキーが、ハサミと糸を使って、王国を恐怖に陥れていた巨人を見事に倒し、ミッキーは王国の美しいミニー姫と結婚する、というお話です。

人を「スゴイ!」と唸らせる工夫がたくさん見られます。

そもそも仕立て屋のミッキーが、何故巨人を退治することになったのかというと、ミッキーは仕立て中にブンブン飛んでいたハエを鬱陶しく思い、ハエたたきを使って一度に7匹のハエを退治しました。 あまりにもキレイに退治できたので町の人に「たった一撃で7体(のハエ)を仕留めたぞ!」と自慢したところ、巨人の話題で持ちきりだった町の人は「たった一撃で7体(の巨人)を仕留めた奴がいるらしい!」と勘違い。その結果、国王から巨人退治を命じられることに。

その時に使われた伝説のハエたたきと、ミッキーの活躍を称えた国王からの巻物が店内にはしっかりと飾られており、物語を知っている人は「これがあの伝説の!」と嬉しくなってしまいます。

ディズニーのテーマパークは〝永遠に完成しない〟場所。新しい映画や技術を取り入れたエンターテインメントで、いつも私達ゲストを驚かせてくれますが、この『ブレイブリトルテイラー・ショップ』のような、往年の名作をテーマとした、ディズニーの魔法の成分の原点を感じさせてくれる場所も、作られ続けていることに、じんわりと喜びを感じます。

さて、今年も終わりの足音が聞こえてきましたね。来年も、皆様にとって多くの記念日と、日々の魔法を感じられる、楽しく穏やかな一年となりますように。



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