ヴァスコ・ダ・ガマ、マルコ・ポーロ、クリストファー・コロンブス、レオナルド・ダ・ヴィンチ。
誰もが一度はその名を耳にしたことがある人物たちだと思いますが、さて彼らの 〝共通点〟 は何だかわかりますか?
探検家に冒険家に芸術家。一見バラバラのように見えますが、ディズニーの視点から見ると〝関係者〟のにおいがしてくるのが不思議です。
特に探検や冒険という言葉が、東京ディズニーシーの雰囲気を濃厚に感じさせてくれます。
実は彼らは「Society of Explorers and Adventurers」略して〝S・E・A〟の創設メンバーであり、何を隠そうこの団体の活動の拠点は、東京ディズニーシー内にあるアトラクション「フォートレス・エクスプロレーション」なのです!
…もちろん、架空の団体ですよ。
このフォートレス・エクスプロレーションという名の要塞には、東京ディズニーリゾートの両パークきっての最高級レストラン「マゼランズ」が入っているのですが、なぜ大航海時代の超有名な探検家、フェルディナンド・マゼランの名前が使われているのかというと、
彼もまた〝S・E・A〟 の創設メンバーの一員であり、フォートレス・エクスプロレーションが大航海時代のイベリア半島の二国、ポルトガルとスペインをイメージして作られているからなのです。(マゼランはポルトガル出身でスペインの探検家です。)
東京ディズニーシーのシンボルであるプロメテウス火山を正面から捉えると、その山の麓あたりに、大変目立つ金色屋根のドームが見えるのですが、そこが「マゼランズ」のある場所です。
中に入ってもその荘厳な雰囲気は変わらず、上の写真にある大きな地球儀を目にすると、それだけで冒険やロマンを感じずにはいられない場所です。
そしてディズニーファンの心をくすぐる、ロマンあふれる話として〝マゼランズには隠し部屋がある〟という噂があるのですが、これは『本当』です。
通路に並ぶ本棚の一つが隠し部屋の入口になっており、中に入るとレンガ造りの小さな部屋に4名掛けのテーブルが数卓あります。(現在は感染症対策の一環として扉が開いたままになっていることがあります。)
メインホールの目を引くオープンな造りと打って変わって、割と地味な地下室の様相である隠し部屋は、ワインセラーにもなっているのですが、この部屋にはとても重要な使い道があります。 それは、〝S・E・A〟メンバーの情報交換の場です。
その情報は極秘扱いですので、スパイに盗み聞きされては大変です。
おまけに、ここはかつて要塞だったわけですから、身を潜める場所も、なくてはならないものであった、というわけです。
隠し部屋の噂だけでもロマンを感じるのに、史実とイマジネーションを織り交ぜた魔法の成分が潜んでいるなんて。最高級の満足を得られること間違いなしですね!
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