街中が煌めく光に包まれるシーズンになりました。ずっと外出を控えていた方にとっては、外の光がいつもより眩しく感じられ、一層心を踊らせてくれているかもしれませんね。
ところで、 「クリスマス」 と聞くとどんなものを想像しますか。飾り付けられたツリー、大切な人に送るプレゼント、豪華なごちそう、美しい歌声など、冬の寒さを和らげてくれるような心暖まるイメージが次々湧いてきますね。そのイメージの中心にいる、忘れてはならない人物が 『サンタクロース』 ではないでしょうか。
ディズニーのテーマパークで行われるクリスマスのショーでもサンタクロースは欠かせない存在で、ミッキーと同じく世界中の子供たちに喜びや笑顔を届けています。
そんなサンタクロースのイメージカラーといえば、 「赤」 ですよね。では何故サンタクロースは赤い洋服を着ているのかご存知ですか。
一説には某企業の広告のイメージが定着したためなどと言われていますが、実はそれよりもずっと前から、サンタクロースの服は 「赤」 なのです。
もともとサンタクロースのルーツとなっているのはキリスト教の司教で、その司教の正装は 「赤」 です。では何故司教の正装は 「赤」 なのか、それはキリスト教における司教の役目は、自分の身体をなげうってでも人々の幸せのために尽くすことであり、 「赤」 = 覚悟 を象徴する血の色を表しているからだそうです。
さらに長い年月の中でこの 「赤」 という色には、恵みをもたらす太陽の象徴・暖かいろうそくや暖炉の炎・愛や幸せの象徴という様々なイメージが関連付けられ、サンタクロースは 「赤」 であることが強く受け継がれてきたのです。
“クリスマスの花”とも言われるポインセチアも、美しい 「赤」 をしていますね。(本当は赤い部分は葉っぱなのですが、花のように見えますね!) サンタクロースがもたらしてくれる 「赤」 は、生命と幸福の象徴というわけです。
ここまでお話してきたクリスマスのお話、実はすべて私がディズニーランドでガイドをしている時に学び得た知識です。真にゲストを満足させる魔法は、華やかに賑やかに演出することが価値なのではなく、煌めきに惑わされない芯が必要不可欠であり、その積み重ねこそが魔法の成分であると知りました。
皆様の今年の締めくくりが、素敵な 「赤」 に包まれることを祈っています。
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