彼岸が明けると、夏に南から吹いていた風の向きが北へと変わる。
心なしか、やんばるの森で自生している「イタジイ」や「へゴ」の木陰がつくる強い日差しも、和らいで見える。
この時期にはやんばるの風物詩のひとつである自転車レースやサイクリングを楽しむ「ツール・ド・おきなわ(熱帯の花となれ風となれ)」が開催されることから、山道や町中などの到る所で朝早くから夜遅くまで自転車を漕ぐ練習風景に出合うことが多くなる。
道端には、「ブーゲンビレア」が見られる。
夏の花と思われがちだが、実は秋から初春にかけて色鮮に美しく咲く花である。
種類は紫系が多く見られるが、白やオレンジ、黄、赤、ピンクのほか、白になろうかピンクになろうかと迷っていることから名付けられた「マヨイ(ブライダルピンク)」などもある。
ちなみに、名護市東海岸にあるカヌチャリゾート オキナワでは、いろいろな種類の「ブーゲンビレア」が鑑賞できる。
その頃「イルミネーション(約100万個)」も点灯し、闇につつまれたやんばるの森の夜空に星のように輝く光の華も輝く。
人と自然と銀輪と光が調和した、やんばるの秋の風景に出会ってみませんか・・・
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