岬(天仁屋﨑)の岩礁に打ちつける波しぶきの様子で、沖の方から陸に吹く風の強さが伝わってくる。
そして、寄せては返し砕け散る波の光景を見ていると、自然の営みと時の流れを感じて心が和む。
岬のある有銘湾の河口部には、マングローブの林が上流に向けて広がっている。
そこは、夏場になると若者達がカヤックを漕いで楽しむ人気スポットとして賑わっている。
また、歴史のある慶佐次集落には琉球石灰岩を削って造られた二対の可愛いシーサーが集落の範囲を示す目印として設置され、100年余にもなる民家も残っている。
海岸沿いの街路樹には、「オキナワキョウチクトウ」が咲いていた。
触れた手で目をこすると腫れる毒性があるところから「ミフクラギ(目脹(ふく)ら木)」とも呼ばれている。
純白の弁に中心がピンクと橙色になっている花で、見るからに妖艶(ようえん)な雰囲気を漂わせていた。
うっすらとした水平線に、しぶきの岬、モクモクとした白い積乱雲によってさわやかな夏日の風景にであった。
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