ディズニーの魔法の成分

2001年9月4日に産声を上げた 〝冒険とイマジネーションの海〟 東京ディズニーシーは、今年9月4日に開園20周年を迎えました。

東京ディズニーランドとは異なり、〝大人のディズニーテーマパーク〟 という雰囲気を持たせた東京ディズニーシーは、キャラクターがあまり登場せず、しかも、お酒を飲むことができる施設があるということで、開園当初から大変な注目を集めました。

20年経った現在でも、一層愛されるパークを目指し、アトラクションや施設の数を増やすとともに、 「ダッフィー」 という東京ディズニーランドでは出会えないキャラクターを登場させたりと、時代に合わせた様々な進化を続けています。

ちょっとした思い出話になりますが、私も東京ディズニーランドの開園20周年当時にキャストをしていたので、この 〝20周年〟 という言葉には、言葉に尽くせない強い思い入れがあります。

元々ディズニーランドが大好きでしたが、仕事として足を踏み入れた20周年のパークは、私が知っていたそれよりも、もっと大きな 「夢」 と 「感動」 と 「笑顔」 に満ち溢れていました。

パークでの仕事は、今思い返せば輝かしい思い出ばかりですが、当時の私自身は、先輩方のレベルの高いゲストサービスを懸命に研究し、上司からの苦いアドバイスを噛み締める、四苦八苦の日々を過ごしていました。しかし、どんな時でも、ディズニーらしい心がきらめく瞬間を思い起こさせてくれるものがありました。それが、 〝花火〟 です。気象条件さえ揃えば、ディズニーミュージックにのせて光り輝く美しい花火が、毎晩夜空を彩っています。

勤務が始まってしばらくの私は、先輩に怒られながらもこっそりと花火を観ていたのですが、ある時何かの拍子にふと目線を落としてゲストの様子を見てみると、さっきまでわいわいガヤガヤと歩き話していたゲストがピタッと一斉に立ち止まり、その場にいる全員が花火の一点を見つめていたのです。鮮やかな花火に照らされるたびに見えるゲストの幸せな笑顔が目に飛び込んできた時、仕事中にもかかわらず涙がぼろぼろと止まらなくなるほどの衝撃を受けたことを、今でもハッキリと覚えています。

〝これがディズニーの魔法なのだ!〟 と。

心ときめく魔法の時を永遠に、これからも私達を魅せ続けてくれる場所であってほしいと願います。 Time to Shine! 20周年おめでとう!。


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川崎 真衣
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