
肌寒い風が吹く年明けのやんばるでは、寒緋桜が見頃になり鮮やかに咲く桜並木の場所は、人だかりの中で存在感を示していた。
一方、名護市北端にある天仁屋区(人口:114人、世帯数:70世帯)の桜は、あまり目立たない所でけなげに花を咲かせていた。
そこは、農道脇の雑木に覆われていた桜の木を、数年前から手入れしたところポツポツと開花が見られるようになったらしい。
やはり「花は観手(みて)に咲く」という言葉があるように、小粒の花も観る人がいるからこそ美しく咲いてくれるのであろうか・・・。
過疎化や少子高齢化が進む天仁屋区の暮らし向きは、共同売店の閉店によって高齢者は週に一度の移動販売車が楽しみである。
そんな中、去年の11月に移住者や天仁屋海岸に集まる若いサーファーらと区民が一緒になって、共同売店を活用した初めての「天仁屋マーケット」が開催された。すると、周辺地域住民らの参加による手づくり商品も並べられるなど予想をこえる賑わいとなった。
早春を告げる寒緋桜が咲き、ささやかな賑わいを取り戻した出来事は、明日の暮らしの心の糧(かて)になっているような気がした。
天仁屋岬から昇る朝日が、桜色に染まる光景は今日も壮観で美しい。
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