
やんばるの海浜にある集落や民家で、屋敷林としてフクギで囲われた特徴的な風景が印象深い。
フクギの役割は、防風林や防火林の他に、強い日差しを和らげ輻射熱を緩和するなど、快適な住まいの環境を保つ役目を果たしている。
名護市汀間(ていま)もフクギに囲まれた集落のひとつだ。地名の由来は、海や川の「水ぎわにある場所(汀:みぎわ)」に位置する所から名付けられたと言われている。
海辺と川筋からの風は、フクギ並木を風道(ふうどう)として吹き抜けるので、路地は心地よい空間となる。一方、フクギの花や果実の落下のかたづけは、厄介者として悩みの種だそうだ。
古くからフクギ染めは樹皮を染料として使われている。最近は、果実の種も染料に使い、果肉は畑の肥料に戻す循環型の暮らしにも役立っているようである。
汀間川河口にある拝所のフクギ樹林広場は、川風が吹き抜けて集落の路地に涼風を運ぶ導入口になっている。そこは、色々な地域行事の中心的役割をになう重要な場所であると同時に交流の場でもある。
また、広めの路地「マーウイ(馬場)」では、毎年、タイマツや灯篭(とうろう)の灯りでの綱引き等、多様な路(みち)の活用が伺える。
真夏日のフクギ並木路では、のんびりとした「お散歩」も見られた。
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