今年4月15日に、東京ディズニーランドは開園35周年を迎えました。
35年が経った今でも、多くのゲストを魅了し続けているのは、ウォルト・ディズニーの 「人々にイマジネーションがある限り、ディズニーランドは永遠に完成しない」 という言葉通り、ゲストの期待を超えるようなハピネスを常に生み出しているからでしょうね。
ところで、パークで過ごすゲストの方々にとっての 「最高のハピネス」 って何でしょうか。
ディズニーキャラクター達と一緒に写真を撮ること。人気アトラクションを制覇すること。いつもと違った食事を楽しむこと。魅力的なグッズを手にすること。 色々な 「ハピネス」 があります。
それらを叶えることが出来たとして…例えば、帰り際にうっかり転んで怪我をしてしまったらどうでしょう。全ての思い出が台無しになり、ハピネスを感じられたとは言い難くなりますよね。
ディズニーのテーマパークでは、 「ゲストにハピネスを提供すること」 が何よりも優先されます。しかしそれは、魅力的なキャラクター・アトラクション・レストラン・グッズだけで実現するものではないのです。
ゲストのハピネスを考えるからこそ、一番大切にされているのは 『安全であること』。 上の写真のフェンスは代表的な一例です。
一見すると頑丈な鋼鉄で出来たフェンスに思われますが、実は先端の危なっかしい所はシリコンゴムで出来ています。つまり、触るとグニャリと柔らかい素材になっているのです。
あまりゲストが触るような場所ではないのですが、抱っこされた小さな子供の手の届く高さにあるので、万が一の事を考え、触って怪我をしないように念には念を入れてとられた工夫です。
ゲストに特別な非日常体験をしてもらうために、全力で世界観づくりを行いながらも、それが安全を阻害するものでないかを常に第一に考える。ここまで本気で取り組んで、初めて 「ゲストにハピネスを提供する」 というゴールを叶えることに繋がっているのですね。
これが 『ディズニーの魔法の成分』 の、最も大切な土台となる考え方なのだと思います。
今も、そしてこれからも、ハピネスな体験の出来る特別な場所としてあり続けてくれることが、いちファンとしてとても有り難いことだと改めて噛み締めながら、35周年を一緒にお祝いしたいと思います。おめでとう!
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