少し細かい話になりますが、1983年にオープンした東京ディズニーランドは、2020年4月15日で37周年を迎えます。37周年では、あまり切りの良い数字には見えませんが、実は今年はもう一つ、記念の年でもあるのです。
今年は、 「東京ディズニーランドから東京ディズニーリゾートへ」 と、 「リゾート宣言」 がされてから、ちょうど20年目になります。リゾート宣言とは、東京ディズニーシー、イクスピアリ、ボン・ヴォヤージュなどのリゾートを形作る施設のオープンを控え、2000年に宣言されたものです。
もちろん、リゾート構想自体はもう何年も前に発表されており、東京ディズニーランドの5周年には、 「第二のパーク」 を作ることが語られていました。
第二のパークを夢に見て、それを実現するまでには沢山の人々の苦労がありますが、中でも最も心血を注いだ人物が、 「高橋政知さん」 という方で、東京ディズニーランドの運営母体であるオリエンタルランドの二代目社長にあたります。彼の大いなる功績のお陰で、アメリカのディズニー社との契約が進み、日本独自のパークである東京ディズニーシーの完成まで実現することが出来たのです。
残念ながら、高橋政知さんはリゾート宣言の後、東京ディズニーシーのオープンを待たずにこの世を去ってしまったのですが、彼がディズニーのテーマパークを日本に持ってくることにどれだけの情熱を注いでいたか、その思いを今でも感じられる場所があります。
それは東京ディズニーランドの人気フォトスポットとしても有名な、ウォルト・ディズニーとミッキーマウスの 『パートナーズ像』 。像自体は東京ディズニーランドの15周年を記念して寄贈されたものですが、その前にあるプレートに、東京ディズニーランドの開園当時に高橋さんが残した言葉を読むことが出来ます。
【私たちは絶えることのない人間讃歌の聞こえる広場をめざして東京ディズニーランドをつくりました。夢と勇気と希望にかがやく世界中の人びとの顔がこの広場にいつも満ちあふれていることを心から願って・・・。】
人間讃歌、正にサービス業の喜びと在り方、そしてウォルト・ディズニーが生み出した魔法の成分の根幹ですね。
その思いは確実に受け継がれ、ディズニーリゾートは 「永遠に完成しない場所」 として、今もなお多くの人々を魅了し続けています。
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