春先から初夏にかけての季節の移ろいは変化にとんでいる。
やんばるの山々が、「枯葉色」から「新緑」そして「深緑」へとアッと言う間に変わると、山の尾根や里山が深い霧雨に包まれて梅雨の時期がやってくる。
その潤いの雨によってやんばるの花々「ガクアジサイ」などが、みずみずしく生き生きとして咲き誇る。
そして梅雨明けとともに、すがすがしい青い空と青い海が広がる。
屋我地島(名護市)の磯のかおりが漂う浜辺には、潮干狩りを楽しむ姿が見られた。浜辺からポツンと見える離れ小島があるが、そこは干潮時になると島に通じる道が突然現われる。
その神秘的な現象を「トンボロ現象」と呼び、その道を渡って小島にたどり着くと幸せになる「ピュアロード」の愛称として親しまれ、カップルの縁結びピュア(純愛)スポットとしても人気だそうだ。
かつて離島だった屋我地島は、橋が出来て便利になったが、今も昔ながらのやんばるの暮らしの営みや風景がしっかりと残っている。
浜辺では、月桃の葉で作られた小船を流して五穀豊穣(ごこくほうじょう)を祈願する「アブシバレー(畑の虫払い)」も見られた。
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